先生と準備室 後編
私の体の横に川村くんが片手をつく。

もう一つの手で私の両手を上に

拘束する。

まるで私に逃げるなとでも言うように

不気味な笑みを浮かべて。

「や…嫌!退いて!」

「フフッ、睨んでるつもり?
可愛いね」

「は…なしてっ!」

腕を振りほどこうとするけど、余計に

力が込められるだけだった。

「イタッ…やめて?お願い…」

「俺、藤井さんの事が好きなの。
付き合って?」

「何言ってるの…無理だよ」

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