先生と準備室 後編
「ふっ…うぅ…」

「佳奈!」

もう私の体は力が入らなくて

窓枠から崩れ落ちた。

「川村…テメェ!」

「キャッ!黒田くん!」

黒田くんが川村くんを殴った。

優菜が私を抱きしめているため私は

見えなかった。だけどその鈍い音と

優菜の悲鳴で分かった。

「うぅ…ゆ…うな……」

「佳奈!他のホテル行こ!
川村くんなんかと一緒にいさせられない!」

「川村!お前ちょっと来い!」

黒田くんが川村くんの胸ぐらを掴み

部屋から出ていった。
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