先生と準備室 後編
凌久の手の甲からは私の爪で引っ掻いた

せいか、血が出ている。なのに

ふにゃんと笑って済ます。

「佳…「…ごめんね…ほんと…ごめん」

そんな凌久を放って一人で家に向かって

歩いた。

当たり前だけど凌久が後ろからついて来る。

私に声をかけずちょっと幅を開けて

二人で帰った。

ーーー…

凌久と一緒の家に帰って来た。

「ふっ…うぅ…」

凌久は救急箱を取りに自分の部屋に行く。

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