先生と準備室 後編
「佳奈!」

「…凌久は捨てちゃう…?
こんな私のこと…。私…振られる?」

「もう…お願い、佳奈。
これ以上自分を責めないで」

さっきよりずっときつく抱きしめられた。

「佳奈?佳奈は、汚くないよ。
たとえ、嫌なことがあっても俺がすぐに
忘れさせてあげる」

「え?」

「キスされたならその倍のキスをする。
幸せで堪らないようなキス、してあげる」

「り…く…」

「ほら、顔上げて」

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