先生と準備室 後編
手首を返すと傷があった。それに…

「…ッ…」

川村くんにグッと掴まれたから、手首を

返すと捻ったみたいに痛かった。

「手首貸して?」

凌久は絆創膏を取っていたため気づいて

いなかった。

「あ、うん」

手首を差し出して貼ってもらった。

「ありがとう。
凌久、手貸して…?」

「俺?え、良いけど」

凌久の手の甲にある絆創膏を取って

私のカバンに入れていた大きな絆創膏を

取り出す。

凌久の手には私が手を弾いた時にできた

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