先生と準備室 後編
私が卵を焼き上げて、火を消し

オムライスを入れるお皿を取ろうとした。

「これにしよっ!」

真っ白なお皿を二つ取り出して両手に

持った瞬間


ーーーバリーンッ!


「イッ…ッ!」

お皿が地面に落ちた。

私はお皿を一枚置き自分の左腕を掴む。

「佳奈!?」

サラダをテーブルに置いた凌久が駆け寄って

来た。

「ごめん。割っちゃった…「そんなの良い
から。それより、それ何?」

左腕を掴む私の手を離し、尋ねる。

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