先生と準備室 後編
「いや…」

慌てて左腕を隠すけど、それは阻止された。

「佳奈。何。」

「多分…強く掴まれたせいで捻った?
わかんないけど、お皿持てなくて…」

「佳奈。座っときな」

手を引かれ椅子に座らされた。

「え、や、でも…」

「無理しないの。佳奈は手が治るまで
俺の料理食べてくれたら良いから」

わかった?、ふにゃんと微笑みながら

言われ

「うん…」

としか、答えられなかった。

凌久はオムライスを作り終えて

割っちゃったお皿も片付けて私の横に

座る。

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