男装王子!






 「ぁ、う、うんっ!よ、ょろしく・・・」



 美少年のお返事も聞けたところで、「うん、宜しくね。お邪魔しましたー」と言うのと同時に扉をしめる。


 ふぅ、8で始まって3で終わるような感じの人じゃなくてよかった!


 るーるるん♪と鼻歌を歌いながら、洗面台へ直行した私。



 「涼やかなっ♪全てが等しい、世界樹の前♪我らの宴は神々たちのっ♪主役が整う、さぁ踊りましょ♪」


 「あ、あの・・・」


 「鏡よ鏡~♪世界でいーっちばん美しいのはだーれ♪」


 「・・・ぁあの!!!」


 「?!」



 ビックリした。


 てかヤバくね、思いっきり大声で歌ってたわ。 


 美少年の中の私のキャラが絶対、ゴロゴロに崩れ落ちたって。


 爽やか好青年的なキャラを目指していたけれども、これじゃあ残念キャラ一直線じゃんか。



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