男装王子!






 日替わりメニューとやらを持って、大河くんというらしい男の子のほうへ向かう。


 あ、さっきの目合った人だ。


 輝くんは、大河くんの正面に座ったので私は大河くんの友達の正面に座る。



 「大河くん、遅れちゃってごめんね。今日はいつも以上に混んでて・・・」



 一瞬チラッと私を見て、苦笑いをする。


 うん?


 目をパチパチとさせて小首を傾げる。



 「こっちはね、転校生の・・・」


 「・・・うん?・・・あ、えっと、鳴瀬黎です。大河くんだっけ?宜しくね」



 分かりやすく私から目を逸らす大河くんに「失礼だぞ」と頭をチョップする友人くん。



 「あ、ああ・・・。・・・宜しく頼む」



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