男装王子!






 「友人くんも、宜しく。気軽に黎って呼んでね」


 「え、いいの~?じゃあ俺のことも友人くんじゃなくて、佐田綾って呼んでねん♪」


 「りょーくん、」



 はにかみながらそう言うと、りょーくんはバターン!と倒れた。


 えええ!?急にどうした、体調悪くなったのか?!大丈夫かりょーくん!!?


 盛大に慌てる私を余所に、輝くんは瞬時に鼻を抑え、大河くんに至ってはプルプルと震えながら両手で顔を覆い隠していた。


 いや二人共、友達が倒れちゃいましたけど。


 まさかのスルーですか?天国でりょーくん泣いちゃいますよ・・・。



 「勝手に殺すんじゃねえよ!」


 「ほわい!?」



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