男装王子!
「あ、そうだ黎たん。輝んと同じクラスってことは、sクラスってことだよねん?ここの編入試験、結構難しいことでも有名なんだけどなー?・・・輝んのとこの親衛隊がさ、裏入学してるっていう悪い噂も広めてるらしいからさ、その・・・」
「うん?親衛隊?」
輝くんのいる場所では話しにくい内容、だったらしい。
渋っている様子のりょーくんに代わって、大河くんが教えてくれた。
「・・・親衛隊ってのは一個人に忠誠を誓う集団、つーか。本来なら茶会・出迎え、親交を深める・・・意味での親衛隊だったんだがな」
「今の親衛隊のほとんどは、出過ぎた者に制裁するって感じだな。そのせいで、親衛隊は本人から嫌われて、結局なくなるんだと」
「そんで、生徒会の親衛隊が特に酷くてさぁ・・・。あと最近、図書委員長の親衛隊の内戦が勃発してたし、輝んとこの親衛隊も例外じゃないから、まあ要は・・・」
あんまりベタベタしないほうがいい、ってことか。
「二人にも、親衛隊がいたりするの?」
「俺らにはいない。親衛隊は個人の了承も必要とされるしな。俺らが許可を出さない限り、親衛隊は作れない」