男装王子!
「あー、黎たん。ご飯食べ終わったら、俺らゲームしたりして遊んでるんだよねいん♪良かったら、一緒に行かね?」
「行かないも何も、輝くんと同室だよ俺」
あ、そうだったわ、的な表情で頷くりょーくんに「そうそう」と頷き返す。
「俺はパス。風紀の仕事残してるし行けねぇ」
「、りょーかい。無理すんなよ?」
「ん、じゃ」
そう言って別れた大河くんに手を振る。
イケメンな笑顔で振り返してくれたけど、少しだけその目は影っているように見えた。
「・・・大変だな、アイツも」
出会ったばかりの私が気づけたんだから、それよりもっと長い時間を過ごしてきた二人にはハッキリと分かったんだろう。
複雑そうだった。
・・・そっかぁ。うーん、風紀委員、か。
親衛隊の他にも、また面倒くさそうなものが出てきたな。
「・・・、」