男装王子!






 個室から素早く出てきたのは、何故か白衣だけを身にまとったほとんど裸の状態の変態だった。


 破廉恥極まりない恰好で出てきた変態は、怠そうに私を見る。



 「イケメンな面してっからって、お前みたいな奴お断りだ。保健室のルールを弁えてから来やがれ」


 「はい?…あぁいや、気絶してる人がいたので運んできたんですが。あの、お断りってどうゆうことですか」



 イケメンな人、お断りってそれ保健室じゃねえだろ。


 イケメンに恨みでもあるのかこの変態。ていうか、貴方も相当なイケメンですけど。



 「ッチ。うぜぇ、ルールに従えない野郎なんかが相手にされると思うなよ。お前みたいな自己中な奴が一番嫌えなんだよ。早く帰れ」


 「え、自己中ですかね?保健室に気絶してる人運んだだけなんですけど。放っとけってことですか?それとも、保健室以外に行けってことですか??」



 なんかやばいこと言ってるぞこの変態。




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