男装王子!






 既に電気がついてるところをみると、同室者はハウスしているみたいだな。


 同室者は私が来るまでずっと、一人部屋だったんだよね。


 私は全然悪くないんだけど、なんか申し訳ないよねー。悪くないけどね、私!


 大事なことなので二回言いましたっていうネタがやりたかったの、軽く許して。



 「・・・うーむ、これはどっちに行けばいいのかしら・・・?」



 左右、扉が二つある。背後は出口に続く扉だ。


 お風呂、トイレは自室にはなく、簡素なキッチンが端っこにポツンとある。


 とりあえずどっちかにルームメイトがいるはずだから、両方をノックしてみよう。



 「・・・はーい?」



 疑問系で左側の扉から出てきたのは、くりくりとした可愛い男の子だった。



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