血の色ゲーム
1日目
どこにでもあるような
「ねえ、【血の池】って知ってる?」
そう聞いてきたのは、友達の真愛。
少し癖っ毛のある、活発な女子。
「やめときなって、真愛。美彩怖がってるでしょ?」
そう言い返すのは、真愛の双子の妹心愛。
真愛と対照的に、ストレートヘアで大人しめの女子だ。
私は怖い話は比較的大丈夫な方だ。
興味本意で真愛に聞いてみる。
「なに、その【血の池】って」
真愛は勢いよく席を立つ。
よほど嬉しかったのだろう。
対して心愛は青ざめた顔をし、ほんとなの?という疑惑の目をこちらに向けている。
対照的な、真愛と心愛。
でも本当に仲が良いのは、転校してまだ一ヶ月の私でもわかる。
「これはね、どこにでもあるような、でもやけに現実味を帯びているここ私立志野第一高校の怪談話なんだけど...」
前置きをして語り始める真愛。
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