血の色ゲーム
この学校の校庭には、池がある。
鯉やメダカも住み着いていて、癒しとなるような場所だ。

その池は、ごく稀に血の色に染まるらしい。

「まあ、やったでしょ?赤潮って。魚いるし、プランクトンの大量発生っぽいのでなってんじゃないかな、って思うんだけどね」

心愛の言い分にも納得する。
確かに、それは赤潮のような現象になっているのかもしれない。
実際見たことがないので分からないが。

話に戻るが、それを見たものは強制的に【血の色ゲーム】に参加させられるらしい。

その他にも参加者はいるらしい。

「全部で6人参加者がいるらしいよ」

ゲームの支配者である紅娘と呼ばれる者のために、血を探し町を歩く。

また自分にはガイドというものが宿り、血の色ゲームの行く道を教えてくれるという。

夜の2時、丑三つ時のタイミングで始まるらしい。

「私はこれしか知らないんだ...」

真愛は残念そうに私へと告げる。

でも、ただの噂だろう。それにしては良くできているが。

「噂でしょ、噂。ってか、次の時限理科じゃない?」
「げっ、ジャンボ武藤だ...」
「怒られるとヤバくない...早くいこっ」

ジャンボ武藤、武藤先生。
理科担当で、すごく子供に厳しいので子供嫌いと言われている。

「はぁ...なんか私トイレ行きたいかも」

少し漏れそうかもしれない...ヤバイかも。

「行ってらー」
「待っとるでー」

真愛と心愛は待っていてくれるらしい。

優しいなぁ...いい友達を持った、うん。
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