僕等の、赤。
 さすがに七回忌ともなると、そこまでしんみりすることもなく、蒼ちゃんの思い出話で笑うことも出来た。

 みんなで蒼ちゃんのお墓参りをし、花を手向けて帰ろうとした時、

「もう少しだけ、ここにいない?」

 マルオが拓海と俺を引き留めた。

「別にいいけど。な?」

 拓海に同意を求められ、

「うん。どうした? マルオ」

 頷きながらマルオに問いかけると、

「3人に、報告したいことがあるんだ」

 マルオが凄く柔らかい表情で笑った。

「何ー?」「気になるわー」

 拓海と2人で興味深々にマルオの顔を凝視すると、

「実は俺ね、結婚することにしたんだ」

 マルオが少し照れながら頭を掻いた。
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