僕等の、赤。
それぞれの色。
そして、晴れて4人同じ高校に入学。
蒼ちゃんとマルオは同じクラスになれたが、拓海と俺はバラバラのクラスになった。
元々文系が苦手なマルオは、2年になったら理系クラスを選択するつもりらしく、ゴリゴリの文系である蒼ちゃん・拓海・俺と同じクラスになれるチャンスは1年だけだと分かっていた為、蒼ちゃんと同じクラスになれた事を小躍りしながら喜んでいた。
クラスはバラけてしまったが、高校に入っても俺らの仲はすこぶる良かった。
4人共、『また蒼ちゃんが書いた脚本の作品を作りたい』という気持ちがあったから。
けれども、今しかない高校生活も楽しみたい。
なので俺は、高校に入っても大好きなサッカー部に入部。マルオも中学時代と変わらず美術部に入った。
しかし、拓海はテニス部には入らず、『バイトがしたい』と帰宅部になった。
そして、蒼ちゃんは…。