夜の音-元ヤクザとJKのアブない同居生活-
「そうなの?……あ、私、朝ごはんの仕度してくるね!」
背中越しに那月が布団を出ようとしているのが伝わってくる。
あぁぁ……那月に気を遣わせた、俺は何やってるんだ。
素直に、正直に、寝起きで急に手を握って楽しそうに笑ってる那月が可愛くて愛おしくて抑えられなかったって言え……るわけないだろ、恥ずかしすぎる。
でも、このまま那月を困らせたまま、悩ませたままなら……
体を起こすと、ベッドから出ていく寸前の那月の寝間着を掴む。
「うぇ!?」
驚いて声が裏返った那月は、俺が寝間着を掴んだ勢いでベッドの縁に座った。
「ちょっと悠、何す……」
振り向こうとする那月の顔を枕で遮って、耳元で言う。
「前向いてろ」
同時に後ろから抱きしめた。
びくっと那月の体が震え、手放した枕が床に落ちて音をたてた。
静寂の中、ふと見ると那月の耳と頬は赤く染まっていて。
……なんだ、俺と同じ顔してたのか。
そう思って嬉しくなった。
背中越しに那月が布団を出ようとしているのが伝わってくる。
あぁぁ……那月に気を遣わせた、俺は何やってるんだ。
素直に、正直に、寝起きで急に手を握って楽しそうに笑ってる那月が可愛くて愛おしくて抑えられなかったって言え……るわけないだろ、恥ずかしすぎる。
でも、このまま那月を困らせたまま、悩ませたままなら……
体を起こすと、ベッドから出ていく寸前の那月の寝間着を掴む。
「うぇ!?」
驚いて声が裏返った那月は、俺が寝間着を掴んだ勢いでベッドの縁に座った。
「ちょっと悠、何す……」
振り向こうとする那月の顔を枕で遮って、耳元で言う。
「前向いてろ」
同時に後ろから抱きしめた。
びくっと那月の体が震え、手放した枕が床に落ちて音をたてた。
静寂の中、ふと見ると那月の耳と頬は赤く染まっていて。
……なんだ、俺と同じ顔してたのか。
そう思って嬉しくなった。