夜の音-元ヤクザとJKのアブない同居生活-

-複雑なプレゼント-

-複雑なプレゼント-


「那月……悪かった」

「…………」

悠と話すことなく着替えを終えた私は、玄関で靴を履く。

「……しばらく一人で考えたいから、歩いてくる」

「なつ……」

返事を待たずに外へ出た。

「…………ごめんね、悠」

そっと小さく呟いて歩き出す。

どこに行こうかな……いろいろゆっくり考えたい。

とりあえず、少し離れた場所にある公園まで歩いていこう。

「寒ぅ……」

クリスマスイブ……悠と楽しく過ごす予定だったのにな。

なんで、悠はあんなこと……。

悠の気持ちが解らない、解るのが怖い。

だって私は……汚れてるのに。

いつもみたいに、からかってるだけだって言ってくれたら良かったのに……。

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