■捕らわれの男■
このからくりを知った事も、だからと言ってどうにもならない事も、何より繰り返される日々の中で時間だけが経過する恐怖は、どうにも出来やしない。



迫る恐怖。


それは虚しさとも言う。




膨れ上がった思考が自身を圧死させようとした時、いつも決まって。





彼が現れる。




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