この恋は私には似合っていない
2つ目の苦悩
【優しすぎる鎌足】

「ふわぁ~」
苺はめっぽう朝に弱かった。
それに加えて朝起きた直前の顔はバケモノ当然だった。
もしも金払って彼氏出来ても引かれるんだろうなとか思いながらボサボサのアフロヘアを無理やりまとめて下に結ぶ。
母親が作り置きしておいたのであろう冷え切ったご飯をそのままご飯をかきこめ早足で学校へ向かう。それも全て引っ越してきた隣人のせいだった。
弟がいて部活へ行っているということは中学校、高校のどっちか。
登校するにあたってもここはマンショだしあってしまう確率が高く、数秒でも姿を目視されれば
「あっ隣人の方!」みたいに絡まれて人生は終わるだろう。
そさくさと階段を降りて行こうと思った時だった。
いつも私が通っている登校ルートに誰かいるのが見えてしまったのだ。
まずいですよ()非常に。家に入って時間が経つのを待つか?いやだけどここで入ったらなんか負けた気がする( ˙-˙ )
なるべく気を配っていこうと決意を抱いたその瞬間世界は反転。
チラシ入れに来たやつ許さねえからな。
せめてポストに入れろやなんてことも考える暇もなく、鉄板に我が屈強なる肉体(脂肪)が打ち付けられる音がする。
ぁぁぁぁぁあぁぁぁあ。人生終わったナリ。
もうちょっと平穏な人生を送りたかったななんて、今の時点でもだいぶ隠れた生活をしているのに考えてしまうのが情けない。
ドタドタドタという階段を駆け上がる音がしていよいよ死ぬんかと思った時イケメンは現れた。
「だっ大丈夫…?」ハアハア
息を切らしながら来てくれた彼は多分引っ越してきたであろう、弟さんのお兄さんなんだろうなと検討がつく。
「だっdd大丈夫です。わざわざ掛けつけて来て下さりありがとうございます。傷もないので大丈夫ですよ。」
実を言うと外傷は全くないがふっつうにジンジンと背中とかケツとかがいたんでいる。背中いたァ!
「本当に大丈夫ですか?というかもしかして弟の面倒を見てくださった方ですか?」
今その話を出すかとも思いつつよっこらせと立ち上がり会話を続ける
「大丈夫ですよ(^^;)はい。昨日は弟さんの面倒を見させて頂きました。」
「昨日は本当にありがとうございました!よければこれからも仲良くして下さると嬉しいです!」
「ぁあ。はい。」
「というかもしかして山岡中学校の生徒ですか?」
「あっ。はい。」
「僕もなんですよ!因みに何歳ですか?」
「1…3です。」
「えっ!同じじゃん!敬語を使ってくるから先輩かと思ってた‪w」
「えっ。、はい。あの」
「じゃあこれからも一緒に登校しましょうよ!」
「えっはい。」
まずい完全に流れに乗らされてる気がする( ◜ω◝ )
というか毎日登校????は???
やむ??(りあむちゃんかわいい)
というか完全に陽キャじゃないですかやだー。
ぁぁぁぁぁあぁぁぁあいっそここで脱糞芸したらいいんじゃね。嫌。それもそれで人生終わるや(´>ω∂`)
「じゃあ一緒に行きましょ!」
「え」
まったくトキメキを感じられない死亡フラグビンビンな物語は私にとっては苦痛としか思えないのだった。
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