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濃霧の中運転をしていました。
ハイビームにすると余計に見えなくなるので、
ロービームでずっと走行していました。
周りが見えない、先が見通せない恐怖に怯えながら。
なかなか抜けない濃霧の中は墨で描かれた地獄のようでした。
スピードを上げることもできない、止まっても何もできない。
とりあえず低速のまま。ひたすら走行していました。
ふと、このまま死ぬのかもしれない。そう思いました。
そう思うと居ても立っても居られなくて、
親友に連絡をしようと車を止めました。
「今までありがとう。」
これだけのことを打つのにとても時間がかかったのを覚えています。
ただそれがよかったのかもしれません。
ちょっと横を見てみるともう濃霧から抜け出ていました。
前はまだ濃霧に包まれているのに。
そうです。
フロントガラスが曇っていただけでした。
気付いた途端面白くなって一人で大笑い。
人生で二番目ぐらいに笑いました。
もう車は使わない。
また前が見えなくなった時に気付くことができるかどうかわかりませんから。
そこで乗り捨て、歩いて帰りました。
徒歩で5分。目的地までかかった時間です。
車では8分かかるはずだったのに。
驚きました。
A.いいえ。違います。
ハイビームにすると余計に見えなくなるので、
ロービームでずっと走行していました。
周りが見えない、先が見通せない恐怖に怯えながら。
なかなか抜けない濃霧の中は墨で描かれた地獄のようでした。
スピードを上げることもできない、止まっても何もできない。
とりあえず低速のまま。ひたすら走行していました。
ふと、このまま死ぬのかもしれない。そう思いました。
そう思うと居ても立っても居られなくて、
親友に連絡をしようと車を止めました。
「今までありがとう。」
これだけのことを打つのにとても時間がかかったのを覚えています。
ただそれがよかったのかもしれません。
ちょっと横を見てみるともう濃霧から抜け出ていました。
前はまだ濃霧に包まれているのに。
そうです。
フロントガラスが曇っていただけでした。
気付いた途端面白くなって一人で大笑い。
人生で二番目ぐらいに笑いました。
もう車は使わない。
また前が見えなくなった時に気付くことができるかどうかわかりませんから。
そこで乗り捨て、歩いて帰りました。
徒歩で5分。目的地までかかった時間です。
車では8分かかるはずだったのに。
驚きました。
A.いいえ。違います。