好きになっては‥‥いけない人
大輝····
芹那の後ろ姿を見つめながら
花に
「会いたい。」
と、LINEした。
すると花から
直ぐに電話がかかってきた
「はるきさん?どうしたの?」
「‥‥‥今‥別れた。」
「······そうなんだ······ごめんね····。」
「 なぜ、めいがあやまる?
俺が、めいに惚れたんだ。
俺が、めいじゃないと
·······ダメなんだ。」
「‥‥‥‥すきっ‥‥
私も、はるきさんが好き。
今、どこにいるの?」
「○○駅の公園」
と、言うと花は電話を切った。
来なくて良いと直ぐに電話を
したが繋がらない。
バカだっ、俺は。
花に心配かけて
あいつは、無理してでもくる
知り合ったばかりでも
わかるのに·····
花が·····無性に·····恋しかった······
俺は、駅の近くまで歩いて行き
噴水の前に腰かけ
水の流れを見ていた。
どのくらいそうしていたのか
足音がして顔をあげると
涙をためた花が立っていた
俺は、花の元にかけより
花を抱き締め
「花、愛してる・・めいっ・・めい。」
「‥‥私も・・すきっ、大好き・・」
花は、俺の背中に腕を回し
俺の背中を優しく擦ってくれた。
二人で抱き締めあって
落ち着いてからベンチに座った。
花と手を繋いだまま
花は、俺の肩に頭を置いて
じっと······している。
俺は、別れた彼女について話した
部署と階は違うが職場が同じこと
向こうから告白されて
付き合ったこと
嫌いではないと思うが
愛することはなかったこと
だが、熱い愛情はないが、
このままこいつと結婚するのかと
漠然と思っていたことを
話した。
だが、花に出会った
まだ、出会って数日なのに
花の事が大切で、大切で、
花が俺以外見えなくなれば良いと
思うほど愛してしまった・・
だが、俺の身勝手で
彼女を傷つけてしまった事には
かわりわない
と、話した。
花は、
「そうだったのですね·····
でも、私の中身を知ったら
嫌になるかも知れないよ。」
と、涙をためながら
おどけて言う花。
「ならない、花のどんなとこを見ても
可愛いしか、思えないから。」
「もぅ、可愛くないよ。」
「可愛くて、可愛くて、
どうしょうもない。」
と、いいながら
花にキスすると
花も答えてくれた。
花、本当に堪らなく好きなんだ。
嘘や偽りなんかない・・・
花に
「週末に引っ越しをするから
それから家に遊びに来てほしい。」
と、言って、
「今日は送るな。
来てくれて、ありがとう。
嬉しかった。」
と、伝えた。
今朝、朝帰りをさせたばかりだから
花の自宅まで送った。
ご挨拶は、また日を改めて
と話して・・・
車を降りていく花に
「めい!」
と、呼んでキスをし
「めい。愛してる。」
「うん。私も、愛してる。
気をつけて、帰ってね。」
と、言って
めいは、玄関へ 入っていった。