好きになっては‥‥いけない人

稜・愛子·····

花ちゃんのお姉ちゃんから
連絡があった・・・

話を聞くと
記憶が戻り、花ちゃんと話したいとの
事だった。

私が・・
花ちゃんを心配しているのが
わかったのか
「自分にとって、大切な
たった一人の妹です。
心配しないでください」
と、言われた。

それに、
「花を救ってもらい
本当にありがとうございました。」
と、丁寧にお礼も言われて・・

心配だったが、見守る事にした
一時間、二時間と過ぎていく・・

お店のドアが開き
大輝君に手を引かれた花ちゃんが
入ってきた・・とき・・
思わず花ちゃんを抱き締めた。

直ぐに、愛子に連絡する
愛子も飛んできて
花ちゃんを抱き締めた。

大輝君から説明を受けて
本当に、ホッとした。
良かった、本当に良かった。

「今日は、帰ります。」
と、言う大輝君を見送りに行く
花ちゃん・・・

寂しそうな顔をしている
大輝君も離れたくないようだが
明日迎えにくると言った。

大輝君が帰ってから
三人で食事をしながら話をした。
愛子は、夕飯を作ったが
自分は、食べずに飛んできたらしい
花ちゃんは、恐縮していたが
今は、花ちゃんが大事と
愛子は嬉しそうに言った。

愛子を見送りに
私と花ちゃんは、
お風呂に入って
今日は休むことにした。

花ちゃん・・・
ゆっくり、眠ってね。


だけど、
花ちゃんとの暮らしも
もう、終わりなんだ
と、寂しい思いの稜だった。
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