あなたと出会うため【完】 番外編【完】
「俺と話ししてくれるか?………謝らせてくれるか?」
耳元で囁かれ、私は頷くしかなかった。
そうしないと離してくれなさそうだったから………
江本さんから解放され、私が泊まっている部屋へ移動することにした。
ここならゆっくり話せるかな?
部屋に入り、コーヒーを出して江本さんの向かいに座った。
何を言われるのかドキドキと、何を話して良いかわからなくて膝の上に置いてある自分の手を見つめるしか出来なかった。
暫くの沈黙の後、先に口を開いたのは江本さんで………
「和花がいなくなって心配した。めちゃめちゃ焦った。」
「えっ? あっ! ごめんなさい。」
「仕事辞めたって聞いた時、変な態度をしてゴメン。人を信じるのがまだ怖いのに………な?(悲笑)」
悲しげな顔で話してくれる江本さんに、なんて言って返して良いか浮かばず、首を左右に振るだけしか出来なかった。
「連絡先を交換してからさ、和花が少しずつ色々話してくれるようになってくれたのが嬉しくてさっ!」
江本さんの思いを私に話してくれている。なんだかすごく嬉しいと思う。
「樹達と話した時、手を繋いでくれたり、背中にしがみついてくれて、俺を頼ってくれてるってすごい浮かれてた………和花が俺に気を許しててくれてる気になってた。………あんなに酷い事されて、そう簡単に人に心を開けるようになるわけないのにな。ちゃんと待つって言ったのに………ごめんな。」
耳元で囁かれ、私は頷くしかなかった。
そうしないと離してくれなさそうだったから………
江本さんから解放され、私が泊まっている部屋へ移動することにした。
ここならゆっくり話せるかな?
部屋に入り、コーヒーを出して江本さんの向かいに座った。
何を言われるのかドキドキと、何を話して良いかわからなくて膝の上に置いてある自分の手を見つめるしか出来なかった。
暫くの沈黙の後、先に口を開いたのは江本さんで………
「和花がいなくなって心配した。めちゃめちゃ焦った。」
「えっ? あっ! ごめんなさい。」
「仕事辞めたって聞いた時、変な態度をしてゴメン。人を信じるのがまだ怖いのに………な?(悲笑)」
悲しげな顔で話してくれる江本さんに、なんて言って返して良いか浮かばず、首を左右に振るだけしか出来なかった。
「連絡先を交換してからさ、和花が少しずつ色々話してくれるようになってくれたのが嬉しくてさっ!」
江本さんの思いを私に話してくれている。なんだかすごく嬉しいと思う。
「樹達と話した時、手を繋いでくれたり、背中にしがみついてくれて、俺を頼ってくれてるってすごい浮かれてた………和花が俺に気を許しててくれてる気になってた。………あんなに酷い事されて、そう簡単に人に心を開けるようになるわけないのにな。ちゃんと待つって言ったのに………ごめんな。」