あなたと出会うため【完】 番外編【完】

「俺は和花が好きだよ。今度こそ和花の気持ちに寄り添って、待ちたい！………待たせてほしい。」

私なんかに気を使ってくれてるのが申し訳ないと思う。それに、きちんと気持ちを伝えてくれる江本さんを見ていたら………

【春弥は待っててくれるんだよ。
あとは、和花がどうしたいかだよ。しっかり見て、和花自身の気持ちに向き合えばいいよ。】

いつだったか、麻衣さんに言われた事を思い出した。

まだ………怖い………また裏切られたら………

でも！江本さんが私に気持ちを伝えてくれてるんだから、私もちゃんと向き合わなきゃいけない………とも思うんだよね。

だから………私は正直に気持ちをぶつけてみることにした。

「江本さん。好きだと言ってくれてありがとうございます。凄く嬉しかったです。けど………信じるのが…やっぱりまだ怖くて………」

「そうだよな。あんなにイヤな思いをしたんだもんな。さすがにすぐには信じる気持ちにはなれないよな………」

そうなんだけど、いつまでも立ち止まってばかりいてもダメなんだって、もう一度人を信じてみたいって最近思えるようにもなってきたのも事実で………

そう思えるようになれたのも、麻衣さんと江本さんのおかげだ。