あなたと出会うため【完】 番外編【完】
～その頃 水森興業事務所～

「お～い。麻衣。ちょっといいか？」

社長の蓮と専務で蓮の奥さんである水森麻衣(みずもり まい)は二人で社長室に入っていく。

「どうしたの？」

「和花の様子を見ててくれるか？
朝 顔色が悪かったから。」

「何かあったの？」

「聞いたんだが、大丈夫だと無理矢理笑って仕事に向かったんだ………」

「そう。わかった。美桜にも聞いてみるわ。」

和花を心配する会話がされていた。
そして麻衣は 美桜にも聞くが、この時美桜も何も聞かされてなく判らなかった。







なんとか仕事を無事終わらせて、事務所に戻ってきた。

「お疲れ様です。只今 戻りました。
今日の伝票お願いします。」

カウンターで声をかけるが、誰も反応してくれない。

紗良ちゃんともう一人 青山古都(あおやま こと)ちゃんが私達 運転手が持って帰ってきた伝票を処理してくれるが、二人ともに無視をされている。

私の後ろから他の人が伝票を持ってきた時は、笑顔で対応しているのに。

理由はわかっている。だけど、これは仕事なんだよ！昨日の事は関係ない！………はず。

なのに………無視………

見かねた麻衣さんが私から伝票を受け取り、紗良ちゃん達の元に行く。
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