あなたと出会うため【完】 番外編【完】
「紗良、古都これはあなた達の仕事!
和花は和花の仕事をしてきたの!
自分達の仕事をちゃんとやりなさい!」

伝票を紗良ちゃんの机に叩きつけた。

「紗良ちゃん。よろしくね。」

私はいつも通り声をかけるが、

「紗良ちゃんなんて 気安く呼ばないで!気分悪い!」

「ご、ごめん。じ、じゃあ 岩崎さんお願いします。お疲れ様でした。」

私は事務所を後にした。


「和花。」

美桜が私に駆け寄ってきた。

「美桜。お疲れ様。」

「お疲れ様。何かあったの?」

心配そうに聞いてきてくれる美桜。
昨日の事 話たいが自分でも整理がつかない。

「大丈夫だよ(苦笑)」

そんな私の気持ちを美桜は汲んでくれる。ちゃんと整理がついたら聞いてもらおう。

「そっかぁ。何かあれば聞くからね。
そうだ!今日 飲み会行くでしょ?」

「ああ。ちょっと行けないんだぁ。ごめんね。美桜は楽しんできてね。」

そう言って美桜と別れ、私は家に帰るために車に向かった。

車のまえに専務の麻衣さんが私を待っていた。

「和花。お疲れ! 今夜 家においで」

「麻衣さん お疲れ様です。今夜はちょっと………」

この週末は誰にも会いたくなくて、断ろうとするけど、麻衣さんはそんなことは許してくれない。
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