家庭教師の闘い ~VSプレイボーイ兄弟~
「まぁ、『歓迎』してあげるとしようか」


優のその言葉に、弟2人はニヤリとしてうなずいた。







「松嶋さやかさん…ですね?


わたくし、この屋敷の執事の久岡(ひさおか)と申します」



と言って迎えてくれたのは、見るからに厳格そうな若い男性だった。



黒髪をキチッとオールバックにまとめ、制服を着こなしている。



美形だが、ぶっちゃけ私の好みではない。



「はい。よろしくお願いします」



ドキドキしつつ、とりあえず挨拶をした。



久岡は無表情のまま、ペコリと頭を下げた。



その角度が…



「よっ…45°」



「は?」



「あっいえ!何でもありません、アハハハ…」



「?」



いけないいけない。


つい口に出してしまってた。










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