甘くてやさしくて泣きたくなる~ちゃんと恋したい
ソファーから立ち上がった間宮さんが部屋から出てきた私の方に近づいてくる。
前髪をかき上げた彼が私を見下ろし言った。
「せっかくだから、週末一緒に出掛けない?ずっとぷーすけの世話も広瀬さんに任せっぱなしだったし慰労も兼ねて」
「慰労だなんて、そんなの構いません」
そう言いながらも胸の奥がトクトクと鼓動を速めていく。
嬉しくて笑顔になりそうな自分の感情を必死に止めていた。
「それじゃ……」
間宮さんは右手を腰に当て苦笑しながら続けた。
「慰労じゃなく、僕が君と二人で出かけたいから付き合ってもらえない?」
「え」
そんな言い方されたら。
まるで恋愛小説の恋の始まりの素敵な一節みたいな。
口をポカーンと開けたまま彼の甘くて優しい顔を見上げてしまった。
突然、そんな私の頬に彼の長い人差し指が触れる。
「日焼け?目の下が少し赤い」
彼はくすっと笑った。
一瞬だったけれど、彼の人差し指が触れた頬がその余韻を私の中でどんどん広げていくような感覚。
体中が痺れて動けない。
「一緒に行ってもらえるかい?」
頷くことももどかしくて、二回大きく瞬きをした。
昼間、あの差すような光に照らされた私の頬。
私も直美と同じように赤くなってたんだ。
ふぅーと息を吐きながら、彼が触れた頬に自分の手を当てた。
前髪をかき上げた彼が私を見下ろし言った。
「せっかくだから、週末一緒に出掛けない?ずっとぷーすけの世話も広瀬さんに任せっぱなしだったし慰労も兼ねて」
「慰労だなんて、そんなの構いません」
そう言いながらも胸の奥がトクトクと鼓動を速めていく。
嬉しくて笑顔になりそうな自分の感情を必死に止めていた。
「それじゃ……」
間宮さんは右手を腰に当て苦笑しながら続けた。
「慰労じゃなく、僕が君と二人で出かけたいから付き合ってもらえない?」
「え」
そんな言い方されたら。
まるで恋愛小説の恋の始まりの素敵な一節みたいな。
口をポカーンと開けたまま彼の甘くて優しい顔を見上げてしまった。
突然、そんな私の頬に彼の長い人差し指が触れる。
「日焼け?目の下が少し赤い」
彼はくすっと笑った。
一瞬だったけれど、彼の人差し指が触れた頬がその余韻を私の中でどんどん広げていくような感覚。
体中が痺れて動けない。
「一緒に行ってもらえるかい?」
頷くことももどかしくて、二回大きく瞬きをした。
昼間、あの差すような光に照らされた私の頬。
私も直美と同じように赤くなってたんだ。
ふぅーと息を吐きながら、彼が触れた頬に自分の手を当てた。