甘くてやさしくて泣きたくなる~ちゃんと恋したい
「君の笑った顔は本当にきれいだ。もっと笑えばいいのに」
そんなドキドキすることをどうして間宮さんはこんな至近距離で言いまくるの?
今日はなんだかいつもと違うような気がする。
海の上で開放的な気持ちになっているからなのか、他に理由があるからなのかわからない。
「私も、間宮さんのことまだよくわかりません」
彼はふっと微笑み言った。
「じゃ、僕のことなんでも聞いて。答えられる範囲で答えさせてもらうよ」
「あの……」
言いかけたものの言葉に詰まる。
「いいよ。広瀬さんが何を尋ねたとしても嫌いになったりしないから」
いい年をして、まるで子供が先生に諭されているみたいだ。
大きく深呼吸をする。
自分の殻を破る第一歩にしてみよう。
他人にとったらこんなこと、大それたことじゃないのかもしれないけど私は違う。
ちゃんと恋すらしたことがない私が、大好きな彼のことをもっと知るために直接相手に気持ちを確かめるなんて。
「間宮さんは、今好きな人いますか?」
緊張しすぎて語尾が強くなる。
「うん、いる」
彼は前を向いたまま、とてもはっきりと答えた。
やっぱり。
いるんだ。
間宮さんに好きな人がいる。
きっと私の知らない、間宮さんの世界に生きてる人。
私なんかより大人で知性があって一緒にいて楽しい人。
黙っていると、間宮さんが笑った。
「それだけ?」
そんなドキドキすることをどうして間宮さんはこんな至近距離で言いまくるの?
今日はなんだかいつもと違うような気がする。
海の上で開放的な気持ちになっているからなのか、他に理由があるからなのかわからない。
「私も、間宮さんのことまだよくわかりません」
彼はふっと微笑み言った。
「じゃ、僕のことなんでも聞いて。答えられる範囲で答えさせてもらうよ」
「あの……」
言いかけたものの言葉に詰まる。
「いいよ。広瀬さんが何を尋ねたとしても嫌いになったりしないから」
いい年をして、まるで子供が先生に諭されているみたいだ。
大きく深呼吸をする。
自分の殻を破る第一歩にしてみよう。
他人にとったらこんなこと、大それたことじゃないのかもしれないけど私は違う。
ちゃんと恋すらしたことがない私が、大好きな彼のことをもっと知るために直接相手に気持ちを確かめるなんて。
「間宮さんは、今好きな人いますか?」
緊張しすぎて語尾が強くなる。
「うん、いる」
彼は前を向いたまま、とてもはっきりと答えた。
やっぱり。
いるんだ。
間宮さんに好きな人がいる。
きっと私の知らない、間宮さんの世界に生きてる人。
私なんかより大人で知性があって一緒にいて楽しい人。
黙っていると、間宮さんが笑った。
「それだけ?」