甘くてやさしくて泣きたくなる~ちゃんと恋したい
そうこうしている間に試験も終わり、結果が出る日。
今日は土曜日で仕事も休みだったので、結果を聞くために朝からトリマーの学校に向かった。
ロビーに入るや否や、安友さんが車いすで私の元に飛んでくる。
「広瀬さん、おめでとう!」
私が聞く前に合否通知書を手渡しながら彼女は私の肩をぎゅっと掴んだ。
「あの短期間でよくがんばったわね。えらいわ!」
「え?ってことは?」
「合格よ。今日からあなたはトリマーとして働く資格を得たの」
「ありがとうございます!」
私はあらためてその通知書に書かれた『合格』の文字を確認し、安友さんに抱きついた。
安友さんは満面の笑みで私の背中を何度も撫でてくれる。
「安友さんのお陰です。私のために週末も講義下さって」
「そんなことないわ。あんなスパルタ講義にしっかりついてきた広瀬さんだからなしえたこと。さぁ、これからあなたの新たな人生が始まるわよ」
「はい!」
私の新しい人生が始まる。
なりたい自分になって、生きていく。
結果を私以上に心配して待ってくれている樹さんにも電話を入れた。
『そうか!大丈夫だとは思ってたけど本当によかったな。おめでとう』
「はい、色々と支えて下さってありがとうございました」
『僕は何もしてない、凛ががんばったからだ。今日はこれから実家に帰ってご両親に報告するんだったよね』
「はい」
両親の顔を思い出し、キュッと胸が苦しくなる。
『大丈夫。きっとうまくいく。一緒にいなくても大丈夫かい?』
「大丈夫です」
『僕はいつも凛をそばに感じているから。明日の昼頃家まで迎えに行くよ』
本当は早く彼に会いたい。
だけど、その前に両親にきちんと話さなくちゃ。
通知書をバッグに入れて、実家に向かった。
今日は土曜日で仕事も休みだったので、結果を聞くために朝からトリマーの学校に向かった。
ロビーに入るや否や、安友さんが車いすで私の元に飛んでくる。
「広瀬さん、おめでとう!」
私が聞く前に合否通知書を手渡しながら彼女は私の肩をぎゅっと掴んだ。
「あの短期間でよくがんばったわね。えらいわ!」
「え?ってことは?」
「合格よ。今日からあなたはトリマーとして働く資格を得たの」
「ありがとうございます!」
私はあらためてその通知書に書かれた『合格』の文字を確認し、安友さんに抱きついた。
安友さんは満面の笑みで私の背中を何度も撫でてくれる。
「安友さんのお陰です。私のために週末も講義下さって」
「そんなことないわ。あんなスパルタ講義にしっかりついてきた広瀬さんだからなしえたこと。さぁ、これからあなたの新たな人生が始まるわよ」
「はい!」
私の新しい人生が始まる。
なりたい自分になって、生きていく。
結果を私以上に心配して待ってくれている樹さんにも電話を入れた。
『そうか!大丈夫だとは思ってたけど本当によかったな。おめでとう』
「はい、色々と支えて下さってありがとうございました」
『僕は何もしてない、凛ががんばったからだ。今日はこれから実家に帰ってご両親に報告するんだったよね』
「はい」
両親の顔を思い出し、キュッと胸が苦しくなる。
『大丈夫。きっとうまくいく。一緒にいなくても大丈夫かい?』
「大丈夫です」
『僕はいつも凛をそばに感じているから。明日の昼頃家まで迎えに行くよ』
本当は早く彼に会いたい。
だけど、その前に両親にきちんと話さなくちゃ。
通知書をバッグに入れて、実家に向かった。