甘くてやさしくて泣きたくなる~ちゃんと恋したい
今までにない穏やかな空気に癒されていく自分がいる。

私の居場所。

大切な両親がいる場所。

これまでもこれからも必ずしもいい関係ではないかもしれない。

だけど、私にとってはかけがえのない両親だ。

例え、この居場所から私が離れたとしても、ずっとその関係は変わらない。

難しい顔をしている父を笑いながらなだめつつ、そんなことを考えていた。


明日の朝、迎えにきてくれる彼に今すぐにでも会いたい。

彼の待つ場所がこれからの私の居場所だと思わずにはいられなかった。

このことを早く彼に報告したい。

誰よりも私を心配してくれている彼に。


久しぶりに両親と夜遅くまで話した。

この一年の間に起きた奇跡のような物語を。
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