甘くてやさしくて泣きたくなる~ちゃんと恋したい
車は駅前の通りを抜け、大通りに出る。
朝早いからまだ人はまばらで、仲良く散歩をしているであろう年配の老夫婦とすれ違った。
「素敵なカップルですね」
年を取っても二人支えあって人生を楽しんでいるっていうのはとても素敵だ。
「うん。僕たちもあんな風になりたいね」
「はい」
私は、いつまでも樹さんと一緒にいたい。
今の発言って……私と一緒にずっといてくれるってこと?
それって、それって、まさかプ、プロポーズ??
一気に顔が熱くなり、ちらっと彼の横顔を盗みみたけれど、彼はいたって普通で何事もなかったかのように前を向いたまま運転していた。
はぁ、びっくりした。
きっと私の会話に合わせてくれただけなんだわ。
いちいち、反応しちゃう私が自意識過剰ってだけ。
「ところで、ご両親にはちゃんと自分の気持ちを伝えられた?」
ふいに尋ねられて、体がびくんと跳ねた。
そうだった。そのことを早く彼にも報告したかったのに。
私は大通りを抜け高速に入った車内で、ゆっくり昨晩のこと話し始める。
樹さんは前方に視線を向け口元を緩めたまま、時折頷きながら聞いてくれた。
朝早いからまだ人はまばらで、仲良く散歩をしているであろう年配の老夫婦とすれ違った。
「素敵なカップルですね」
年を取っても二人支えあって人生を楽しんでいるっていうのはとても素敵だ。
「うん。僕たちもあんな風になりたいね」
「はい」
私は、いつまでも樹さんと一緒にいたい。
今の発言って……私と一緒にずっといてくれるってこと?
それって、それって、まさかプ、プロポーズ??
一気に顔が熱くなり、ちらっと彼の横顔を盗みみたけれど、彼はいたって普通で何事もなかったかのように前を向いたまま運転していた。
はぁ、びっくりした。
きっと私の会話に合わせてくれただけなんだわ。
いちいち、反応しちゃう私が自意識過剰ってだけ。
「ところで、ご両親にはちゃんと自分の気持ちを伝えられた?」
ふいに尋ねられて、体がびくんと跳ねた。
そうだった。そのことを早く彼にも報告したかったのに。
私は大通りを抜け高速に入った車内で、ゆっくり昨晩のこと話し始める。
樹さんは前方に視線を向け口元を緩めたまま、時折頷きながら聞いてくれた。