甘くてやさしくて泣きたくなる~ちゃんと恋したい
直美は、私と同時期からその彼と付き合いだしたらしい。

幸せそうに頬を染めてはにかむ直美はとてもきれいだった。

「おめでとう、直美」

「ありがとう。ところで、凛ちゃんは間宮さんとは?」

なんだか直美に面と向かって言うのは気恥ずかしい。

「私も」

「本当に!?あの間宮さんと結婚??スクープだわスクープ!」

直美も普段の二倍くらい目を見開いたまま、私の頬を両手で挟んだ。

「おめでとう!凛ちゃん!」

自分の愛する人たちが幸せな顔をしているのを見ることは、自分の幸せ以上にうれしいような気がした。

こんなこと思ったのも初めて。

その日の夜は、直美と久しぶりに飲みに行って夜遅くまでお互いの馴れ初めから初キスの話で盛り上がった。



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