甘くてやさしくて泣きたくなる~ちゃんと恋したい
店を出ると、柔らかい日差しが道を照らしている。
少し肌寒い季節。
また巡ってきた季節。
「凛!」
振り返ると、濃紺のスーツの上から黒い革ジャンを羽織った樹さんが笑顔で手を振って立っていた。
「樹さん」
「さ、急ごう。車は駅前の駐車場に停めてるから」
彼に肩を抱かれ、そのまま速足で駐車場に向かう。
「凛のお母さんはきっともう着いてるよ」
「そうね。究極のせっかちだもの」
私たちは二人顔を見合わせて吹き出した。
車に飛び乗り、母の待つ場所へ急ぐ。
母はどうしても、一緒に着いていきたいってきかなかった。
結局未だに子離れできてないんだから。
11月11日、午後1時11分。
「確かに受理致しました。おめでとうございます」
母がうれし涙を流し見守る中、私は間宮凛になった。
新しい私。
これからもずっとあなたと……。
世界の皆に幸せが届きますように☆
……END
少し肌寒い季節。
また巡ってきた季節。
「凛!」
振り返ると、濃紺のスーツの上から黒い革ジャンを羽織った樹さんが笑顔で手を振って立っていた。
「樹さん」
「さ、急ごう。車は駅前の駐車場に停めてるから」
彼に肩を抱かれ、そのまま速足で駐車場に向かう。
「凛のお母さんはきっともう着いてるよ」
「そうね。究極のせっかちだもの」
私たちは二人顔を見合わせて吹き出した。
車に飛び乗り、母の待つ場所へ急ぐ。
母はどうしても、一緒に着いていきたいってきかなかった。
結局未だに子離れできてないんだから。
11月11日、午後1時11分。
「確かに受理致しました。おめでとうございます」
母がうれし涙を流し見守る中、私は間宮凛になった。
新しい私。
これからもずっとあなたと……。
世界の皆に幸せが届きますように☆
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