超能力者暗殺げぇむ
こんな偶然もあるんだなーと思いながら、光の濃淡で示された指示に従った

光っているところをタップして、操作するらしい

画面の中心は通学路だけど、画面の側面を四方囲うように、 いろんなボタンがある

「暗殺」「超能力使用」「防御」などなどエトセトラ

まず、あたしは自由に行動すべく、地図を開く

そこには、舞台と思われる街の地図が広がった

もしかして、あたしたちの街をモチーフにでもしてるのかも

なんとか思いつつ、つい最近見たばかりの街の地図を思い浮かべる

うん、似てるよね・・・・・・

まあいっか

「えーと・・・・・・とりあえず、駅でいいかも?」

駅の所をタップして、瞬時に飛ぶ

・・・・・・もしかして、瞬間移動だからこの地図が使えたりするのかな?

今日はチュートリアルだから自由に行けるとか?本来はその日に行った場所だけだし

深くは考えないでおこう

「わー人がいっぱい」

人が沢山集まるホーム

これ、通勤ラッシュだ。あたしは幽霊の浮遊みたいき上から見てるけど

なんなら、この混雑に紛れてと・・・・・・

あたしは駅のホームの端にいた、同い年くらいの男の子に向かって、風刃を投げた

スマホを触ってるその子は、なんとなくこのアプリのこと、知ってる気がしたんだ

なんだろ、読心術かな?

必要な情報はあたしの元に流れてくるのかも

あれ・・・・・・でも変。なんであたし、ゲームに説明書きがでた訳でもないのにそう感じたの?

ふと抱いた疑惑に胸をもやもやさせながら、あたしは「暗殺完了」と表示され、血まみれになった少年を映した画面を見つめていた
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