超能力者暗殺げぇむ
『少年は、ベンチでスマホを操作中に何者かに刺された模様です。目撃者は「黒い影が少年を覆い、影が晴れると死んでいた。一瞬だった」と証言しています』

え・・・・・・?

ベンチでスマホを操作・・・・・・って

まるで、あたしが暗殺した男の子みたい

顔はあやふやで覚えてないけど、あまりにも・・・・・・シチュエーションが似すぎている

でも、あれはゲームの中の世界。これには関係ない

─────黒い影が一瞬覆い、誰も分からぬままに殺された

不可解な死

科学的に証明できるのか

ぞくっと、背筋に寒気が走る

「ま、さかね・・・・・・」

さすがにゲームの中だけでしょ

もう、ファンタジー小説の読みすぎだよね

そう思って自分を元気づけたものの、胸の中に溜まるもやもやは晴れなかった



















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