超能力者暗殺げぇむ
「この時代が終わって以降、日本は大きな変化を遂げた。それは類を見ない、そして誰も予測していなかったであろう─────」

スラスラと読み上げる

うぅ・・・・・・よかった、ワーク答え合わせとかじゃなくて

だって一問も解いてないもん

「・・・・・・はい、ありがとう」

先生から区切られて、あたしは席に着く

はぁー、びっくりした

一段落ついたころで、ゲームについて考える

あのゲーム、もうやめようかな










「ただいま〜」

「おかえり!」

玄関の扉を閉めると、お菓子の袋を持ったままのつぼみが、私に飛びついてきた

「わっ!」

「お姉ちゃん、食べていいよー」

はいっと、可愛らしくお菓子を差し出す姿に私は頬が緩む

ああ、なんて可愛い子

お礼を言って、私はポッキーを一本取って口に入れた

うん、好き

「つぼみ、お姉ちゃんちょっと荷物置いてくるね」

「はーい」

あたしの体から離れて、パタパタとリビングにかけていく

テレビの音が聞こえる

多分お母さんは買い物にでも行ってるのだろう

あたしは靴を脱いで、急いで階段を駆け上がる

荷物を投げて、直ぐにスマホを取り出した

学校の中じゃ時間がなかったから、アンインストールできなかったんだ

電源をつけロックを解除して、お目当てのアプリアイコンを長押しする

少しすると、ブルブルとアイコン自体が震えた

右上に表示されるバツボタンを押し、消そうとした─────けど

「な、なんでっ?」

いくらバツボタンを押しても、削除確認のポップアップが出ない

一度やり直してみても、同じ結果

他のアプリでやって見ると、ポップアップはちゃんと表示された

どういうこと?
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