超能力者暗殺げぇむ
血の気が、引いた

何故あたしの家の住所を知っているのか、私の名前をフルネームで知っているのがおかしいとか

そういうことではない

あたしが、人を一人殺してしまったという事実が心に刺さった

指先がカタカタと震え、反射的に手紙を投げ捨てる

「な、なんなのよ・・・・・・っ!」

手紙からじりじりと後ずさり、あたしはそのままベッドに倒れ込む

きっとなにかの間違いに決まってる

そうじゃなければ困る

あたしは、人を殺してなんかいない・・・・・・!

あの暗殺は、偶然

そう、偶然に過ぎない

ちょうど人がこの街で亡くなって、それがちょうどあたしがゲームの中で暗殺した人に似ていただけだ

そう自分に言い聞かせて、未だに震えている足を必死に立たせた

手紙を拾い上げ、封筒と一緒にぐちゃぐちゃに丸めてゴミ箱に捨てる

「なにも、知らない・・・・・・」

それでも付きまとう不安は消えなくて、安心を求めてつぼみの元へ走った
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