超能力者暗殺げぇむ
「いっつぁ・・・・・・」
頭がガンガンと痛い
あの後、手紙の入った袋を公共のごみ収集所に捨てた
気味が悪いから
もう一度試してみたけど、やっぱりあのアプリはアンインストールができない
怖い・・・・・・その一言だ
放置するしかないけど、あのアプリが消えないというのは中々辛い
何も害がないならいいけど
そして今、夜の11時が過ぎたあたり
自室でSNSを漁っていると、妙に頭痛がひどい
どことなく息苦しい
風邪でも引いたかな、と思って市販の風邪薬をこっそり飲んだけど、さっぱり治らない
どうしちゃったんだろ
「もう寝よ・・・・・・」
痛みに耐えきれなくなって、あたしは仕方なくスマホの電源を落とした
そのままスマホ机に置いて、ベッドに横になろうとする
が、その途端に机の上に置いたスマホがバイブした
「ん?」
体調の優れない体を起こし、ゆらゆらと揺らぐ視界の中でスマホを手に取って画面を確認した
そこには、ひとつのアプリからの、通知
『暗殺必須期間が残り1時間を切りました。お早めに暗殺を決行してください。暗殺しない場合はこちらからあなたを殺します』
淡々と連ねられた文章
まさか・・・・・・
「あたし・・・・・・体調が良くないのって」
これが原因なの?
いやでも、流石に離れた人の体調なんて・・・・・・調整できるはずがないし
でも、殺すという文字が、やけに現実的に聞こえた
「・・・・・・違う。現実になんて、反映するわけが」
決して、人を殺すわけでも、殺されるという嘘くさい言葉に恐怖して、やったというわけでもない
だって、ゲームだから・・・・・・ゲームは、楽しむものだから
やりたいって思ったら、やらなきゃいけないから
「あたしじゃない。あたしじゃないもん」
スマホのパスワードをすぐに解いて、あのアプリを起動する
ロードが終わり、スタート画面になってすぐ、あたしは地図を開いた
駅の様子、あたしがよく通る通学路に似た道、コンビニやショッピングモール・・・・・・
沢山ある中、あたしは映し出された映像から適当に1つの場面をタップし、会社帰りと思われるOLの女性を暗殺した
血まみれになる女性が映された液晶から目を背けた
「ほら、たったこれだけ・・・・・・これだけすれば、生きられる」
譫言のように呟き、あたしはそのあとすぐに眠りについた
あんなに息苦しかったのが、いつの間にか消えていたのに気づくことも無く
頭がガンガンと痛い
あの後、手紙の入った袋を公共のごみ収集所に捨てた
気味が悪いから
もう一度試してみたけど、やっぱりあのアプリはアンインストールができない
怖い・・・・・・その一言だ
放置するしかないけど、あのアプリが消えないというのは中々辛い
何も害がないならいいけど
そして今、夜の11時が過ぎたあたり
自室でSNSを漁っていると、妙に頭痛がひどい
どことなく息苦しい
風邪でも引いたかな、と思って市販の風邪薬をこっそり飲んだけど、さっぱり治らない
どうしちゃったんだろ
「もう寝よ・・・・・・」
痛みに耐えきれなくなって、あたしは仕方なくスマホの電源を落とした
そのままスマホ机に置いて、ベッドに横になろうとする
が、その途端に机の上に置いたスマホがバイブした
「ん?」
体調の優れない体を起こし、ゆらゆらと揺らぐ視界の中でスマホを手に取って画面を確認した
そこには、ひとつのアプリからの、通知
『暗殺必須期間が残り1時間を切りました。お早めに暗殺を決行してください。暗殺しない場合はこちらからあなたを殺します』
淡々と連ねられた文章
まさか・・・・・・
「あたし・・・・・・体調が良くないのって」
これが原因なの?
いやでも、流石に離れた人の体調なんて・・・・・・調整できるはずがないし
でも、殺すという文字が、やけに現実的に聞こえた
「・・・・・・違う。現実になんて、反映するわけが」
決して、人を殺すわけでも、殺されるという嘘くさい言葉に恐怖して、やったというわけでもない
だって、ゲームだから・・・・・・ゲームは、楽しむものだから
やりたいって思ったら、やらなきゃいけないから
「あたしじゃない。あたしじゃないもん」
スマホのパスワードをすぐに解いて、あのアプリを起動する
ロードが終わり、スタート画面になってすぐ、あたしは地図を開いた
駅の様子、あたしがよく通る通学路に似た道、コンビニやショッピングモール・・・・・・
沢山ある中、あたしは映し出された映像から適当に1つの場面をタップし、会社帰りと思われるOLの女性を暗殺した
血まみれになる女性が映された液晶から目を背けた
「ほら、たったこれだけ・・・・・・これだけすれば、生きられる」
譫言のように呟き、あたしはそのあとすぐに眠りについた
あんなに息苦しかったのが、いつの間にか消えていたのに気づくことも無く