生まれ変わったら、また会おう
その次に覚えてるのはお通夜。
一人でずっと父の前に座って、たくさんのお花に囲まれた父を見ていた。
今思えば、時々夢で見ていたお通夜の景色。
一人ポツンと座っていたのは私だったんだと思う。
そして最後。火葬。
出てきた父は骨になっていた。
一生懸命骨を拾った記憶と、骨になった父を見て、父の死を認識し泣き始めた妹。

ここまでの記憶は22年絶った今でも、昨日のことのように鮮明に覚えている。
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