。。折れた羽根、虹の架け橋。。

バタンーーーー。


静かに閉まる幹部室のドア。





「ーーーーあげは。

櫂はーーーー」




えっーーーー？

今なんて言ったの？







龍ーーーー。






「櫂は、紅牙の仲間だーー！！」








ーーーー。






「嘘つかないで！？
櫂くんは、櫂くんだよ！！
龍なんか、嫌いっ！！」



あたしは幹部室を飛び出した。



「あげはちゃん！！」


ツヨシさんが追いかけてきたのが、わかったけど。

後ろは振り返らない。

だってーーーー櫂くんが紅牙の仲間だなんて。


そんな、嘘つく龍なんか嫌い。



「あげはちゃん！！」




どうか、呼ばないでツヨシさん。


あたしは手を掴むツヨシさんの、腕を振り払うと外に逃げた。



「えっ！！
ちょっ、あげはちゃん！！」


どうか、呼ばないでーーーー。


会いに来てくれた櫂くん。



「あたしが、今度は会いに行くから。
待ってて！」



あたしは、我龍の倉庫を見上げた。








「バイバイ、みんなっ」






これが、あたしの運命を変えて行く。