。。折れた羽根、虹の架け橋。。
あたしの視線に気づいた黒は、木材を手にニコリ、と笑う。

「一瞬ーー、まじでやろうかと思ったけど。
龍は、これぐらいじゃ死なないよ。
まじ、頑丈にできてるし。


それに、奴は龍神だから。


簡単に死なないよ。


だから、居なくならないからーーーー心配しないでっ」



ポトっ。





気づいたら涙ーーーー。


安心したのかな。

全てがーーーー終わって安心したのかも、知れない。


「みんなありがとうっ」






「あげはちゃん、兄貴がごめん。

そして、バイバイ!」



なんでーーー?



離れていくの?


あたしは、櫂くんの背中から抱きしめた。



止まる足。
震える肩ーーーー。





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