。。折れた羽根、虹の架け橋。。
「ーーーーちょっ、お前ら。
勝手に入ってくんなよ!
あげはちゃんごめんね、コイツら仲間だから」


黒が気づいて、
やって来た。


「おい、バカ共。
こっち来い!
テメーら、あげは泣かすな!」



「いや、泣かしたつもりは無いけどーーー
話かけただけじゃんっ」


旬が、怒鳴った。

みんな、薄々気づいてる。

暗闇の中ーーーー。
知らない奴等に声かけられて、昔の嫌な記憶を呼び覚ましたんじゃないか。




実際、震えて泣いてるあげはを
抱きしめながら思う。


「大丈夫だよ、ごめんなっ。
もう怖くないからっ」









「あげはちゃん、お前らみたいな男が怖いから、むやみに近づくなっ」


幹部室の隣から漏れる声。
ドア閉めとけよ。

「何それ、レイプでもされたってこと?」

ビクッと跳ねる肩。

おい、声でけーよ。


「あげはドア閉めてくるっ」


立ち上がる俺の腕を、離さないあげは。


少しだけ、震えた声で言った。



「泣いてごめんね。
仲間なんだよね、向き合いたい。
仲良くなれるかな?」


少し怖いけどーーーー、と呟く。


「あんま、仲良くならないで。
妬くからっ」


ーーーー本音。
ガキっぽい本音。

「ふふっ、嬉しいっ」

あ、笑った。




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