。。折れた羽根、虹の架け橋。。
「強いとこも、弱いとこもみんな可愛いんだよ。眠たくて、甘えたり泣いたりーーーー愛しくて堪らないっ」


わかるよーーーー。

暗がりの路地裏で、強気な瞳が揺れていた。

泣いてばかりで、笑顔が無くやっと笑った笑顔に癒されてーーーー。


「泣いてると、辛くてーーーー。
守ってあげたい、と願わずには居られない。
本当、可愛い。
なんなのこの子っ」


分かるよーーーー。


いつだってーーーーあげはを守るのは
俺でありたい。



俺はベッドに近づくとーーーー腰を下ろした。


その柔らかな唇に、キスを落とした。



「ーーーーっ、龍」


戸惑うレイの声が、聞こえた。


「悪い。
あげはだけは、誰にもやらないから。
お披露目を辞めるつもりも無い。


夜には始めるから。
俺寝るから、出てけよっ」



無性にムカついた。

誰もあげはを好きになるなよ。
神様は意地悪だ。


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