。。折れた羽根、虹の架け橋。。
「意地悪する男のがいいなら、意地悪してやろっか?」

ーーーーグイッ。
うわっ。

気づいたらーーーー腕の中にいるあげはが消えた。

龍の胸の中にいるあげは。

「ーーーーっ、龍っ。
違うよっ、意地悪が好きとかじゃなくてねーーーーっ!!」

ーーーー!!
見たくなかった。

あげはと、龍のキスなんてーーーー
見たくなかった。




「ーーおい、龍いちゃつくな!!
早くしないと、間に合わないぞ。
いちゃつく前に、看板飾りしろっ。
総長だからってーーーー遊んでない!

しっかり飾り付けしろよ!!」

空気を読んだミナミは、飾りをカゴごと手渡す。

「今、持てねーよ。
あげはいるっ」


「姫さん、預かろうか?」


ミナミーーーー。
悪気、あるのかないのか。
表情が、よく分からない。

「やだね、なんか飾り付けよりあげはといちゃつきてーよ!」


すげー自己中。

「龍、飾り付けしたい。
下ろして!!」

龍の胸の中で暴れるあげは。
「離してくれなきゃ、嫌いになるからね!」

「ーーーーわかったよっ。
やるから、嫌いなんて言うなよっ」

本当、龍はあげはに甘い。
甘々だ。



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