。。折れた羽根、虹の架け橋。。
その日は突然来た。

親はみんな夜遅くまで帰ってこない。
こんな日に限って、天気は悪いし。
「梅雨か、最近雨ばかりだな」

シトシト続く雨、そしてそこにユイが来た。




「あのねーーお兄ちゃん。
お兄ちゃんに聞きたいことがあるんだけどね」

なんだ?

恥ずかしそうにモジモジして、言い出したいことがわからない。






「あのねーーエッチってどうするの?」





は?







「まだ、お互い初めてなんだけど、どうするのかなって?」






なんで、それを俺に聞くの?





「きゃっ!」







突然の雷。

明かりが消えて真っ暗になった室内。



消えた明かりと、同時に俺はソファにユイを押し倒していた。


< 71 / 366 >

この作品をシェア

pagetop