Fake!!(フェイク)~漆黒の魔導師と呪われた乙女の物語~
★序章 海と空が出会う場所
マグリア歴456年4月。
アルディア大陸、北国(ほっこく)首都ベリエル。
リオンバレス魔法学校。
「おお、ロニィ・シーブリース!待ちかねたぞ!さあ、こっちに来たまえ!。」
ウキウキと上擦った声で、俺を部屋の中へ招き入れているのはエジソン教授。ベリエル一の貧乏魔法学校リオンバレスの雇われ校長だ。
この人は、雇われの身というお気楽さからだろうか?
今ひとつ生徒の教育に身が入ってない感もあるが、持ち前の性格の良さからなのかやたら人気だけはある。
ダメ人間なのか否か全く不可解な人物なのだ。
そして、俺はロニィ・シーブリース。年は19歳、この貧乏魔法学校の首席学生兼臨時教師だ。
自分で言うのも何だが、首席というのだから頭は切れる。
天文学、魔術、武術どれもそつなくこなしてきた。
だが、こんな俺に嫉妬妬する奴も多く何故か俺には友人がいない。
「それで話って何ですか?校長。」
(あーあ、かったりィ…。)
俺は欠伸を噛み殺し、黒檀の立派な机に座る小さなオヤジを睨め付けた。
「うん。ロニィ君、実はだな。君に新しい仕事を紹介しようと思ってね。いやぁ、こんな話なかなかあるもんじゃない。私がもう少し若ければねぇ…。君の代わりに引き受けているところだよ。」
エジソン教授は、俺の顔を見上げると屈託のない笑顔を浮かべ大きくウンウンと頷いた。
アルディア大陸、北国(ほっこく)首都ベリエル。
リオンバレス魔法学校。
「おお、ロニィ・シーブリース!待ちかねたぞ!さあ、こっちに来たまえ!。」
ウキウキと上擦った声で、俺を部屋の中へ招き入れているのはエジソン教授。ベリエル一の貧乏魔法学校リオンバレスの雇われ校長だ。
この人は、雇われの身というお気楽さからだろうか?
今ひとつ生徒の教育に身が入ってない感もあるが、持ち前の性格の良さからなのかやたら人気だけはある。
ダメ人間なのか否か全く不可解な人物なのだ。
そして、俺はロニィ・シーブリース。年は19歳、この貧乏魔法学校の首席学生兼臨時教師だ。
自分で言うのも何だが、首席というのだから頭は切れる。
天文学、魔術、武術どれもそつなくこなしてきた。
だが、こんな俺に嫉妬妬する奴も多く何故か俺には友人がいない。
「それで話って何ですか?校長。」
(あーあ、かったりィ…。)
俺は欠伸を噛み殺し、黒檀の立派な机に座る小さなオヤジを睨め付けた。
「うん。ロニィ君、実はだな。君に新しい仕事を紹介しようと思ってね。いやぁ、こんな話なかなかあるもんじゃない。私がもう少し若ければねぇ…。君の代わりに引き受けているところだよ。」
エジソン教授は、俺の顔を見上げると屈託のない笑顔を浮かべ大きくウンウンと頷いた。